インフラ屋の戯言

社会に対して思うこと、テクノロジーとアートのこととか書いていきたい

多動力

久々のブログ。

 

最近話題のホリエモンの「多動力」を読んだ。難しい内容じゃないのですぐに読み終わった。以下、レビュー。

 

この本は、「スマホの高度化とかAI、IoTと言っためまぐるしいイノベーションが起こっているこの時代に、日本人は古くからの伝統、慣習を美徳として考えすぎていて、多くの時間を犠牲にしている。石の上にも三年みたいな考えはさっさと捨て、自分が胸躍る色々なことに目を向け、すぐに行動せよ。徹底的に時間の有効化、作業の効率化を図れ」と言った切り口で語られている。

 

僕は彼の信者ではないので、必ずしも彼の言う事が全て現代のニーズに合った行動の仕方だとは思わない。

 

でも、「一つひとつの仕事に全力投球しなければ不誠実、的な考えは終わった」とか「本当はやりたいのに時間がなくて取り組めない事に、いかにして見切り発車をきれるか」など的を得ているなあ、と考えさせられる意見も多々あった。

 

いつもそうだけど、彼は様々な分野の物事に対して非常に断定的な物言いをする。1秒たりとも自分の時間を無駄にしたくない超合理主義的な彼の性格が如実に現れているのだと思う。そして間違っていたらそこで軌道修正する。

 

今の自分のやりたい事が大幅に増えたこの時代、自分にとって必要でないと感じた時間はカットしていくような自己中的な考え方は何も悪い事ではないのかもしれない。逸脱していれば、社会や周囲から指摘され元鞘に戻るだけ。別に何か失うわけじゃない。

 

粉飾で服役する前から、彼のマルチタスクぶりは現代社会の日本人の在り方と一線を画している。例えるなら日本版Elon Muskのようだ。僕も彼の様に完璧主義を廃して、中途半端にでも5つくらいのタスクを並行してできるようになりたい。

 

作業に忙殺されて時間がいくらあっても足りない人、マンネリ化した生活にピリオドを打ちたい人、どちらにも読んで損はない1冊かもしれない。